この記事は、dai06さんから寄稿頂きました。
このニュースのPOINT!!
- 米財務省は、仮想通貨ミキシング業者のトルネードキャッシュに制裁措置。
- 「米国の安全保障上の脅威」と認定され、財産の凍結やOFACへの報告義務が生じている。
- 2019年以降、同社のサービスで70億ドル（約9450億円）以上が資金洗浄されたという。
「資金洗浄阻止に何度も失敗」、ミキシング業者に制裁措置
米財務省は米国時間8月8日、仮想通貨ミキシング業者のTornado.Cashが手がけるサービスを「米国の安全保障上の脅威」と認定し、同社に制裁を科したことを明らかにした。
米財務省の外国資産管理局によれば、同社のサービスは2019年以降、70億ドル（約9450億円）以上の資金洗浄に使われてきたと報告。
さらに北朝鮮のハッカー集団と言われるラザルスによって、4億5500万ドル（約610億円）もの資金が盗み出されたとも。
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「Tornado.Cashは、悪質なサイバー攻撃者による定期的な資金洗浄を阻止する効果的な規制措置を講じることに何度も失敗したばかりか、そのようなリスクに対処する基本的な対策さえ取ってこなかった」と、テロリズムおよび金融情報担当財務次官のBrian E. Nelson氏は、声明の中で述べている。
仮想通貨が巨額の詐欺事件や、国家安全保障上の脅威となりうる存在に扱われる事例は多数挙がってきている。
今回のトルネードキャッシュは、まさにそうした問題に対処することすらしていなかったと厳しく指摘している。
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この制裁により、米国内にあるか米国民が保有するTornado.Cashの財産および財産に対する権利は8日からすべて凍結され、OFACへの報告が義務付けられる。
今後トルネードキャッシュを軸とした、さらなる問題も発覚するかもしれない。
同社がどのような報告を行うのか、そして解決策を見つけることができるのか、注目が集まっている。
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＜参考元＞cnetjapan
